建設工事等から発生する濁水を、河川などに放流できる基準まで浄化処理する装置です。
■排水放出基準について
排水放出基準について弊社では、SS(浮遊物質)処理とpH中和処理を主に濁水処理として行っております。
1.SS(浮遊物質)処理
■上向流凝分離式とは
沈降分離式が自然沈降であるのに対し、強制的に濁質を分離させる方法です。
その方法は、あらかじめ調整された高濃度のフロック層に凝集剤を添加した原水を下から上向きに圧送することで濁質だけがフロック層に捕捉されるものです。
この処理中のフロック層では、ろ過器に近い処理が行われることになりますが、目詰まりなどなく、逆洗の必要もありません。
※フロックとは、大きな粒子のかたまりです。
■凝集沈降分離式とは
濁水中の濁質を凝集剤により結合させ、フロック(大きな粒子のかたまり)にして沈降させる方法です。
濁水中の微細粒子は、通常、負に帯電し、互いに反発しあい、分散しています。この状態の中に凝集剤を加え、微細粒子を電気的に中和し、架橋吸着作用により互いを結合させ、大きなフロックを形成、沈降させます。
凝集は粒子の数が多いほど効率が良く、濁質濃度が低過ぎると、フロック形成が悪く上手に沈降分離ができません。この場合、いったん沈降分離したスラッジを再び濁水中に戻し、濁質濃度を高めることで、沈降分離し易くします。
2.pH中和処理
弊社では、主に工事現場主体の中和処理を行う為、アルカリ排水のpH中和処理を炭酸ガスタイプ主体に取り扱っております。勿論、酸、アルカリ問わずpH中和処理はご対応致します。
■pH中和処理とは
pH中和処理とは、排水中に酸またはアルカリの中和剤を添加し、排水中の水素イオン濃度を調整して中性にするものです。基本的には一般排水基準のpH5.8~8.6へ中和します。