Civil Engineering
土木事業

Turbid Water
Treatment System
濁水処理システム
濁水処理分野

概要

建設工事等から発生する濁水を、河川などに放流できる基準まで浄化処理する装置です。

■排水放出基準について

排水放出基準について弊社では、SS(浮遊物質)処理とpH中和処理を主に濁水処理として行っております。


排水放出基準について
水質汚濁防止法により河川等場外へ放出出来る排水の一般排水基準は「pH5.8~8.6」の範囲内である。

濁水処理方式

1.SS(浮遊物質)処理
SS(浮遊物質)処理■上向流凝分離式とは
沈降分離式が自然沈降であるのに対し、強制的に濁質を分離させる方法です。

その方法は、あらかじめ調整された高濃度のフロック層に凝集剤を添加した原水を下から上向きに圧送することで濁質だけがフロック層に捕捉されるものです。

この処理中のフロック層では、ろ過器に近い処理が行われることになりますが、目詰まりなどなく、逆洗の必要もありません。
※フロックとは、大きな粒子のかたまりです。


■凝集沈降分離式とは
濁水中の濁質を凝集剤により結合させ、フロック(大きな粒子のかたまり)にして沈降させる方法です。

濁水中の微細粒子は、通常、負に帯電し、互いに反発しあい、分散しています。この状態の中に凝集剤を加え、微細粒子を電気的に中和し、架橋吸着作用により互いを結合させ、大きなフロックを形成、沈降させます。

凝集は粒子の数が多いほど効率が良く、濁質濃度が低過ぎると、フロック形成が悪く上手に沈降分離ができません。この場合、いったん沈降分離したスラッジを再び濁水中に戻し、濁質濃度を高めることで、沈降分離し易くします。


2.pH中和処理
弊社では、主に工事現場主体の中和処理を行う為、アルカリ排水のpH中和処理を炭酸ガスタイプ主体に取り扱っております。勿論、酸、アルカリ問わずpH中和処理はご対応致します。

■pH中和処理とは
pH中和処理とは、排水中に酸またはアルカリの中和剤を添加し、排水中の水素イオン濃度を調整して中性にするものです。基本的には一般排水基準のpH5.8~8.6へ中和します。

設備概要

SCB型濁水処理システム

SCB型シリーズ濁水処理装置は、上向流凝集分離式を採用しております。SCB-30型の分離速度は、弊社設定値で速度30m/hと沈降分離の分離速度(沈降速度)の10倍となり、装置の小型化を可能にしました。


主な特徴
1.コンパクトかつ軽量
設置面積は従来型の約半分、処理量は2倍、運搬は4t車で可能。

2.設置作業性向上
ユニット間の配管・配線工事不要。

3.管理が簡単
処理流量調整は、ダイヤル設定でOK。薬品補給、放流水質異常をパトライトでお知らせ。
原水ポンプ停止で自動的にライン洗浄。濁度、pH、流量管理が標準装備。

PR型濁水処理システム

PR型濁水処理装置は、凝集沈降分離式を採用しています。
本装置では、処理量を多くしながら装置をコンパクトに実現しております。

主な特徴
1.装置のコンパクト化
処理量を多くすることで装置のコンパクト化を実現。
1. 沈降速度を上げる凝集剤の利用
2. 沈降面積を大きくする傾斜板の多数設置

2.凝集沈降反応の最適化
処理水の水質悪化時に循環ポンプにより原水濃度を安定させ実現。

3.スラッジの引き抜き
スラッジ引き抜き時間を任意設定にし自動運転を可能にしました。