洗浄・分級機器各種を用い、汚染対象物質を砂礫から洗い落とし粒径毎に分離し再利用します。脱水ケーキは、汚染土壌に付着した汚染物質が濃縮された状態で含有されるため産業廃棄物として適性に処分されます。


イオン化した重金属や化合物（Pb、Cd、Hg、Cr、As等）は、電荷的に吸着されたり、ファンデルワールス力で引き付けられ微細な土粒子（主に粘土）に吸着された状態で存在します。表面積の大きい砂礫の場合、重金属類は砂礫に付着する粘土の中に存在するか、微細な砂では比較的結合力の弱いファンデルワールス力により引き付けられていると考えられるので、物理的な力を加えて洗浄すれば、砂礫から取り除くことができます。

洗浄後は、洗浄排水中に重金属類が含まれる為、pH調整を行った上で凝集剤を添加し凝集沈殿処理を行い重金属類を含んだ土粒子と上澄水とに分離し、上澄水は洗浄水として再利用します。沈殿分離した土粒子は濃縮されたスラッジの状態で回収し、一旦貯泥槽に溜め置いてからフィルタープレスで脱水します。加圧脱水することで重金属類を含む廃棄物となる脱水ケーキを減容化します。